Secret Prince[短篇]






「子供だなんて思ってねぇよ。」



「でもっ」









あの人と比べたら私なんて全然子供。


体型だって
髪型だって
洋服だって












「俺はお前が好き、それだけじゃ駄目なわけ?」











怒ってるような声じゃなく優しく、切なそうに私に語りかける。





「……お前じゃなきゃ








大事な会議、抜けてなんか探しに来ねぇよ。」











「……は!?」






今なんて言ったの?
会議……





「抜けて来たの!?」










1週間前、あれほど慌ただしく準備に明け暮れてたのに!









頬に触れてた手がぴくりと動く。






「お前のせいだろ?」


「私!?」











座っていたベッドが軋む。