Secret Prince[短篇]





ブランケットの上からぽんぽん、と私の頭を撫でるように触る裕二の手。間接越しにだけれど凄く暖かかった。





「…梨華いなくなって、困んの俺なんだけど。」




その暖かい手があまりにも気持ちが良くて、裕二がそう言ってくれたのを危うく聞き逃すところだった。



え…!?
きゅっとブランケットを握る手に力が入る。



…そ、それって



「おい。」

「ぅ、え!何!?」



その瞬間ばっと私を覆っていた大きなブランケットを剥がされた。そして、裕二が真上から見下ろす。



ちゅっ、っと頬に軽いキス。



「!?」

「…拗ねてただけ。」




そして少し恥ずかしそうに、視線を逸らしながらその私に触れた唇をゆっくり動かした。





…拗ねてた?
何?何に拗ねてたの?



私はきょとん、っとした顔で彼を見る。




「…こっちは、緊張して寝れなかったってのに、気持ちよさそうに寝てんだよ。」


「!」