Secret Prince[短篇]





「…裕二?」


返事がない影に、更にもう一度声をかける。自然と横にあるタオルに手を伸ばしながら。




湯煙が立ちのめる。
体の温度が上昇する。




ガラッ


鍵もないその薄いドアは、いとも簡単に開いてしまう。





「…うっわ!ゆ、ゆう!」


「たまには良いよな?こういうのも。」





ニヤっと笑ったその顔。
私はその瞬間、冷や汗が流れた。




ガバっとお風呂に体全部を隠す。




よ、良かったー
入浴剤が入ってて。




白色のお湯が、私の体を隠す。







「ちょ、出てってよ!」

「ココまで来て?無理だろ。」




腰に巻いたタオル。
裕二はそのまま私に近づく。



「入れろ。」

「…!」





OKを出す暇もなく、
敦は私の入っている湯船へと足を入れる。





反射的に遠ざかる私。




「ゆう!」

「…あー、さみぃ。」