Secret Prince[短篇]





ちゃぽん…


入浴剤を入れて白色になったお湯につかる。いつも入っているはずなのに、何処か違うような、そんな気がしてならなかった。



結婚パワー?



「なわけないか。」



私の好きな温度に設定してある湯船。
私の好きな音楽を聴くプレイーヤー。



私のタオル。




いつもと同じ風景なのに
やっぱりどこかドキドキする。





…昨日の裕二、格好良かったな!



華やかな結婚式。
思い出すのは裕二の凛とした姿。






「はぁ~」




漏れるのは幸せの溜息。
思うのは貴方。





お風呂に使って15分くらいたったころだろうか。



カタっ



「へ?」



一枚ドアの外で不振な物音。
バサっ


まただ…





何かもの凄く嫌な予感がするのは私だけ?…何か影が見えるのは私だけでしょうか?






「ゆ、ゆう?」



いや、まさか。
まさか裕二なわけ…




恐る恐るその影に向って問いかけた。
どちらに転んでも、私は悲鳴を上げているだろうけど。