YONAGO-LOVE STORY【2】

それまでうつむいていた加奈枝は、真っ直ぐにオレを見ながら…


「私は…実は孝次…貴方をずっと前から…」

「はぁ~!?聞こえねーな!!今度は何なんだよ!!!?」

今のこの状況が状況なだけに、お前の言葉一言一言いちいちムカつく…

オレがまた怒鳴る…

オレがキツいのか…

加奈枝よっぽどお前の方がひでぇよ…

ガキの頃からこうして大人になるまで…

ずっと仲良くやってきたヤツからの

これはあまりにも

ひでぇ仕打ちだよな…

しかし怯むことない
お前はさらに続ける…

「今だから言うわ。私は孝次を…ずっと前から…貴方を好きだったの…
あの人に取られるなんて嫌だった。」
は…何なんだコイツ!

「バ~~ッカかテメェはーー!!」