ある日の昼休み、
ともえが珍しくけーたいを
いじっていた。


「ともえ、何してるの?」

私が聞くと、ともえは
けーたいから視線は外さずに
答えてくれた。


「あー…めーるしてるの!
同中の男子と。
優里は知ってるよ!
塾にいた、後藤雅樹って人!」


(……後藤雅樹?)

私は一瞬考えた。
するとピンときたのだ!


「あ!あの作文書けない
後藤!?」