「水沢先輩は…



宮地先輩が好きですか?」




「…うーん



普通」







「えっ」






「だけどね…写真を教えてくれたのは祐だった







何にもない私に祐はいつもみたいに笑って





「写真部を作ろう」って行ってくれた」








そう言って水沢先輩はカメラを触った









「…宮地先輩は凄いですね」






「凄いよ



だから普通




私の中には普通か嫌いしかないから」






「じゃあ…僕は…」












すると水沢先輩は静かに笑って









「普通だよ」







っていったんだ