お母さんは続けて
「いずみ…車はともかくその男の人、
大丈夫なの?」

「大丈夫って何が?」

「乗ってる車で判断しちゃいけないけど

どう見ても暴走族が乗るような

車っぽいね…」

「うん!正直最初はビックリしたけど

まず彼は見ず知らずの人じゃない。

職場の先輩っていう安心感があるのよ」

「2人きりで、コワくない?」

「2人きりがどうのってよりも

ちょっとあの人顔がこわい(笑)

人相悪いかも。

でも毎日顔合わせる相手だし、

見た目に反して優しいわ。

人は見かけじゃないね」

「まぁ信じるわあんたを。

嫁入り前の娘だから私ら親は

やっぱり心配するのよ。そこは

解ってね」

「うん」

そんな会話を母と続けてると父が

「いずみ、風呂入って早く寝ろ。

明日から仕事だぞ」

「は~い」

「あんたももう…男の子と遊びに行ったり、そういう年ごろか…」

そんな感じに日曜日の夜は更けていく…