バタンっ!!

勢いよくドアを閉めたせいか、大きな音が響いた。

「―――――・・」

ドアを背後に尻もちを着き、ふと視界に入ってきたのは窓の外。

窓から見える景色は夢とは打って変わった夏の夕暮れ。

なんだったんだろ・・

もうそこまで秋が近付き、夏の終盤を迎えるこの頃に、繰り返し見る夢。

何度見ても、慣れない不快感。

そして、必ずあそこで強制的に終わってしまう。

まるで、あの先を拒んでいるみたいに・・・。

“あの先”とは、一体なんなのだろうか?