『顔色、悪いわよ・・』

母が自分の額と私の額の熱を比べる。

手の間から母の顔を窺ってみると、とても険しい表情していた。

「ん、大丈夫だからっ。心配しないで?」

母の手を振り払い逃げ込むように2階の部屋へと走った。

『朱璃!!』

背後から母の心配そうな声が聞こえたが無視した。