「4階だ」


 「やめなさーい」

 女の先生が大声を張り上げた。


 「け、警察を」

 「俺が警察に電話をしてやる」

 男の先生が言った。


 「校長先生、大変でーす」


 「誰か、助けてー」



 「死んじゃ、駄目よ」



 6年A組の下辺りには、だんだんと人だかりが大きくなって行った。


 いつしか、大勢の人が上を見上げて、好き勝手な悲痛の言葉を上げていた。