恋愛短編



恋なんて、落ちてしまえば厄介な物で。



「神崎ー、かーんーざーきー、起きろ!!」



「いい痛い痛い!やーめてぇー、いやーん、先生のいじわるぅー」




「ぷっ、きしょく悪い声をだすな!」




昨日までなら若干引きいてしまうギャグでときめいてしまう。




寝起きでよくこんな冗談言えるな。



可愛い声を出したかったらしいが擦れ気味の色声。



あーあー先生のばか。
寝顔可愛いかったのに。



授業が一切頭に入らないから助かったのかもしてないけど




っていうか教科書の角で叩かれてた。痛そう…




クスクス笑いながら隣を見ると、



「あ、笑うなよ」



「!」



はにかんだ笑顔が帰って来た。




………やばい。
それ、やめて。可愛い…