川口さんは可愛くて、誰に対しても明るい。
川口さんに好かれて困る人なんて、きっといない。
何で……『好き』って気持ちはこんなに、厄介なんだろう。
「白石さんっ、誠の次、この本借りてもいい?」
5時間目が終わって、休み時間
川口さんはまっさきにに私達の所にやってきた。
「うん、いいけど………」
神崎くんに貸した時は興味なさそうだったから、意外に思う。
「はー?お前本とか読まなくね?」
神崎くんは、休み時間になると本を開いてて、もちろ今もそうだ。
「あんたに言われたくないし。誠が読んでるの見てたら、面白そーに思えてきたんだもん」
胸がチクッと痛む。
神崎くんが、読んでたから……?


