「だせーっ!!」
「誠ー!よっ!2連チャンおめでとうっ!」
皆の笑う声に先生が「静かに!」と大きな声を出す。
顔を上げるとクスクス笑う川口さんと目が合って、川口さんは神崎くんを指差した。
「?」
口元の動きを読み取ると
「ば……か?」
私は川口さんの口元を読み取ったつもりだったけど、
「ええええ!?白石ひでぇー……」
神崎くんにとっては、私の声と言葉。
「あっ!?や、そうじゃなくて!」
「小悪魔美穂ちゃーん!」
「!」
今は下の名前を呼ばれて、喜んでる場合じゃないわけで。
下の名前を知っててくれた事に喜んでる場合じゃないわけで。
事の原因の人を見ると、口に手を当て笑いを堪えていた。


