「あっれー?おかしいなぁ…生徒手帳がない…お前ら知らない?」



「誠は忘れ物多いからぁ〜またどっかで忘れたんじゃなーい?」



ケラケラと笑う周りの皆その中心にいるのが彼




「笑うなよなぁー!……白石さん知らない?」



「し、知らない…」




私は机の中にある彼の生徒手帳を掴みながら答えた




「そう…」






何故か朝私の机の中に神崎くんの生徒手帳が入っていた…



多分誰かが間違えて私の机に入れたんだと思う




極力神崎くんとは関わりたくないから私はとっさに”嘘”をついた