恋愛短編



もう一眠りしてくれてどうもありがとう。



私顔真っ赤。
見られなくてよかった。




苦手だった頃は彼の嫌な所ばかり目についてたのに。




真面目じゃない所も、やたら声が大きい所も、体育の授業だけ張り切る所も、実は凄い可愛い笑顔とか……
苦手だった所もひっくるめて、全部好き。



なんて単純なんだろう。




神崎くんの知らなかった部分を見つけると嬉しい。




私だけにに向けられた言葉も全部宝箱に閉じ込めてしまいたい。




机の中に手を入れる。
そこには革の手触り。
生徒手帳。






もう少し、帰さないままで…いいかな?