もっと隼斗を好きになりたい。

 私を好きだと言ってくれる大切な人。

 もっともっと大切にしたい。

 与えられるだけじゃなくて、頼るだけじゃなくて、私も何かしないとだめだから……



「穂香用にお客様布団用意しとくよ」


「隼斗と一緒の布団でいい」


 隼斗の幅広い胸に頭を預けた。髪を撫でてくれる手が気持ちいい。


「穂香、何かあったか? 今日はすごい積極的じゃん」


「何もないよ……」


 何もない。いつも通り、こうして隼斗が隣にいてくれる。それでいいんだよ。