この日、DVDを見終わったあと、私は生まれてはじめてのキスをした。 隼斗が私を好きと言ってくれた。 隼斗なら、私が好きと言っても誰にも迷惑かけない? そんな狡い考えが頭の中を占めた。 「穂香、聞いてる? 好きだよ」 「わ、私も……」 それは嘘じゃない。嘘なんかじゃない。 ナツくんを想うように、私は隼斗も好きだ。 「よかった……穂香、俺たち付き合おう」