「嫌じゃないけど……よくわからない……」 「じゃあ、もう一回してみようか?」 大人しくなった穂香の後頭部に手を回して、最大級優しいキスをした。 ウブな穂香だから、いきなり舌とかいれたら泣きそうだよな。 少女漫画の王子様になったつもりで、優しく甘くキスをする。 俺にキスされている穂香は、妹なんかじゃなかった。 俺は穂香に惚れているって確信した。 薄く閉じた瞳、少し赤い頬、湿った唇。 「穂香、大好きだよ。俺と付き合おうよ」