足を伸ばすとプリーツスカートがぐしゃりと変な音をたてた。裏庭の細かい砂利が足の裏について気持ち悪い。 それなのに、自分の涙だけが生暖かいんだ。 鼻が詰まって、視界もぼやけて、声なんか出なくて……でも涙って、暖かい。 まだ自分が全部を諦めてないからなんだと思う。 それでも、って思わせて……隼斗、ナツくん………… 私たち三人は、それでも、もっと特別なものだって思わせて………… お願い、もう何もいらないから……お願い。