────髪の毛を綺麗にブローして、隼斗のベッドの上で正座したまま硬直する。 今日隼斗の家に泊まりに来たことは誰にも言ってない。 自分の心臓がバカみたいに大きな音をたてて跳ねている。 付き合っていたら、いつかこんな日がくる。当然のことだ。亜里沙ちゃんだって、和葉ちゃんだってそういう話をしていた。 隼斗は智香が妊娠したことは知らない。それは家族だけの秘密だったから…… でも、大丈夫。隼斗はきっと赤ちゃんの出来ない方法を知っている。