先輩が顔を赤らめて
一瞬眩しそうな表情をして
腕の中からでてき、フラっとした。
慌ててその細っこい腕を掴んだ。
「だ、大丈夫?!」
先輩は自分の今立ってる位置を確認すると
一瞬顔の赤さがひいた。
「ご、ごめん…」
「そうちゃん?」
後ろから声がした。
ビックリした俺は瞬間的に後ろを向いた。
何でいんの…
「七海…」
自分でも言ったか言ってないかわからないくらいの声だったため
誰にも聞こえていないっぽかった。
「あ…」
先輩の声は俺にも届いた。
知りあい・・?
でも七海は不思議そうな顔をしていたから
知り合いではなさそう。

