時計に目をやると30分から 次の授業が始まるのに5と6の間に 針があり、ムリだなと諦めた。 今日は5時間授業。 この授業終わったら行こう。 ---♪キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン もう何につかまっても優先するべきものは わかっていた。 走った。案の定数名に声をかけられたが 軽く無視し走り続ける。 白い柱の前でとまり、角を曲がる前に 軽い咳払いをした。 そこには誰もいなかった。 でも階段を一段一段ゆっくりと登る足音が 聞こえた。誰かいる。