「先輩…」


相太君の腕の中は居心地がよくて

安心する。

「先輩って…」

「ん?」

「先輩って…意外と…

 甘えん坊ですね」


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そうだよ!何あた…恥ずかしい…

「な、なに言ってんのよ!

 い、今はちょっと…気が狂っただけよ…」

腕の中から出て来ると
夏の眩しい光が窓から差し込み
一瞬くらっとした。


「だ、大丈夫?!」

相太君に右腕を掴まれて何とか
体制をとった。

一応ここが階段の7段目くらいだったと思い
冷や汗が背中に伝わる。

「ご、ごめん…」


「そうちゃん?」