「解りにくいよなあ…海斗も。゛あなたを待っています゛なんて、ロマンチックな事言っちゃって。」



本当、素直じゃない。


いつ、こんなもん、仕込んでたのやら。


俺が、花言葉を知らなかったらどうなってたんだか。


「……?」


「クロッカスの花言葉だよ。」


そう、言うとやっと理解することが出来たらしく、瞳が揺れる。


君は迷うことは無い。


俺に愛をもう一度教えてくれた。


短い間だったけれど、本当に幸せだった。


俺にはもうそれだけで゛充分゛過ぎたんだよ。


俺がひき止める前に


俺が抱き締めたくなる前に

俺がちゅーしたくなる前に