海の恋人~人魚姫×最強総長~ 【下完】




………海斗。


なるほど。



「美海、こっち向いて」


「……」



どうやら俺の声は届いて無い様子。


俺はイライラを募らせる。


美海の視界に入れないイライラ。



海斗が美海の視界に入っているイライラ。



以前はこれが当たり前だったのに。



プツン―---



俺の中での何かが切れる音がした。