ガチャッ



「思ったより、亜季さん気合入れてないんですね。」



確かに、いつも通りの服装。

こんなところで気合入れてもしょうがないかなあって思って。



「まあ、めんどくさいじゃん?ほら、行きますよー」


「はいっ!」



俺達は恋人繋ぎでギュっと硬く手を握って、倉庫を出発した。




楽しみすぎてしょうがない、記念日デート。



でも…俺はやっぱり報われないんだ。


海斗…何でお前は俺達の邪魔をする?