「……美海、今日の事は忘れようか?」


「………えっ?」


「美海の頭の中には……俺だけでいい。忘れるんだ海斗との事は……。」



俺は美海の目を自分の手で塞ぐ。



「ほら、もう寝よう。」


「………忘れられ…‥」


「おやすみ」



美海の本音なんて知りたくない。


俺は言葉を無理矢理遮って、美海を抱きしめながら眠りについた。



早く早く…俺だけのモノに………。