ふぅー…… 二本目の煙草を吸いながら、ラブホを後にする。 もちろん、女は未だ寝ているだろう。 まだ、雨は止んでないので、取り敢えずラブホの出口で雨宿りをすることにした。 ったく、俺、何してるんだよ。 どうでもいい女なんか抱いて、自分は何がしたいんだろうか? と、自問してしまう。 前髪をクシャりと掴んで、その場に座り込む。 俺は、あんな女の傍に居るんじゃなくって……美海の近くにいたいのに。