「……の反対。」



ククッ、と俺が笑うと美海は膨れっ面になる。


そして、俺の方を見てくれなくなった。



「もう、良いです。海斗と結婚なんてするもんですかっ。」



ククッ、可愛すぎる。


怒ってるっていうのに可愛いって思ってしまうなんて本当に、重症だな。



グイッ。


俺は美海の腕を引いて、無理矢理顔をこっちに向かせる。