海の恋人~人魚姫×最強総長~ 【下完】




私はそっと唇を離そうとした。



「美海……!」


「んっ…ぅ…」



…懐かしい。


まだ、そんな時が経った訳でもないのにそう、感じた。


貴方の優しい私を呼ぶ声。

貴方の激しく、優しい甘いキス。



「私が解りますか?」


「俺の大切な恋人の美海。俺の初恋の人魚。姫乃。………こんな近くに居たんだな。」



海斗は、頬に落ちた海斗の涙を指先で拭いながら言った。