海の恋人~人魚姫×最強総長~ 【下完】





「…………!?」



私は恥じらいなんて捨てて、海斗さんの唇に自分の震える唇を重ねた。



「……姫、乃様はそんなにも…その男を…」



ハルルは諦めた様に、私の腕を解放した。



せめて、思い出して欲しい。


一緒に居たい何てもう思はないから、私と過ごした日々、だけでも。



ツゥー………



…何で、頬に?


私の頬が少し濡れていた。


自分のモノじゃない、他人のモノで。