「それは、無理なお願いですね。」



みるみると、海の中へと浸かって行く。


まず、い。


そう思った時にはもう、遅くて。



パシャンパシャンッ



私の足は人魚の尾ビレとなっていた。



「人……魚?」



戸惑いの表情を浮かべる海斗。


顔がどんどんと雲って行く。