広間の入り口付近では、金髪の女と亜季がやり取りをしていた。


金髪の女は、俺達と歳は近そうだが見覚えが無い。


確かに悠の言っていた通り今まで見た事の無いくらい綺麗な女だ。


尚更忘れる事何て無いだろう。



女は俺の視線に気付いたのか、クルリと俺の方にパッチリとした人形の様な瞳を向けるとニッコリと笑ながら此方に来た。


そして、



「海斗…会いたかった……!」



急に俺を小さな体で抱き締めた。