「゛人魚゛と言いたいのですか?」 「はい、勿論。」 男は普通じゃないその言葉に表情一つ変えなかった。 有り得ない。 私が人魚だなんて。 人魚なんて、居る筈無い。 パニックに陥る私はそう、思ってしまった。