「空未ちゃんが、羽海が帰るまで食べちゃダメとか言って、夕飯食えねんだよ!!
だから、近所捜し回ってたらこんなとこで男とイチャつきやがって!!俺の飯はどーなんだよっ」
「イチャついてなんかないから!!それにそんなの先に食べてればいいのに」
いーから帰るぞ、と腕を引っ張る。高橋くんの方を向くとアタシの腕をパッと離して、おまえーっと口をあんぐりと開けていた。
「彼南汰じゃんかぁー」
「-----本当に兄妹?!」
「カレカノにしか見えねぇか?」
「吐き気するからやめて」
「羽海、吐き気とか言ってんじゃねーぞ」
その後は、架嗄と高橋くんがバスケの話とか色々ついていけない話をし始めて、アタシはさっさと帰宅。
空未が顔を林檎のように赤く染め、アタシの帰りを待ちわびていたようだった。
「ねぇねぇねぇねぇ!!!!」
何回連呼するんだと心の中で突っ込みをいれ、抱きついてきた空未を受け止めた。
「ホントにどうすればいい??」
「ちょ、ちょっと待って。ここ玄関だから、夕飯食べながら話は聞きまーす」
と言いながら空未を部屋へ押し込んだ。
テーブルの上には、美味しそうなディナーが揃っていた。
「今日もおいしそーじゃないかぁ♪」

