シンデレラの王子は。


「アタシは結城先生のこと、本気で好きだよ。」
「羽海はいつも可愛いことばっか言ってくれるよなー。俺、まじ嬉しいぜっ」
あー、もう何言ってんだ。こんなこと言いたいなんて思ってない。どうしちゃったの?
「茶化さないでっ!!先生はアタシのこと好き?」
誘惑するように言ってみた。どこかでその答えは好きって期待してたみたいで…。
「好きなんじゃね?」
すごく嬉しかった。本当はここで終わりにしておけば良かった。でも好奇心と誘惑に負け、言ってしまった。
「じゃあ、付き合ってよ」
キスの寸止めみたいに顔を思いっきり近付けた。
「あーー」
次の瞬間に上と下が逆になって、荒く服を脱がされ、喘がされた。
「……んぁん……んぅ……っんっんぁ…」
ただ痛いだけだった。気持ちも何もないし、いわゆるレイプ的な錯覚に陥った。
「…っ…んゃ…めっ……ゃだ…ぁんっ……」
もう止めてよ。先生恐い。やだよ。助けて……。
本当にもうムリって時に、ぱたっと止まった。痛さと震えと涙が止まらなかった。