そのせいで、アタシのイライラメーターはまた1つ上がってしまう。
「俺ら、あの公園以外で会うのって、初じゃね?」
「-----そうだけど?」
わざと素っ気なくしてみた。横目でチラッと高橋くんを見たけど、普通だった…。
「なんかねぇの?」
作戦失敗。素っ気なくしたって、この人に効くハズがなかった。。。
「ないよ!!
てか、なんでアタシがなんかしなきゃなんないの!!」
「だって、俺今日ブザービートしたし、公園以外で会うの初だから、記念に♪みたいな」
「意味解んないから」
「解れ!」
「ムリです」
いつもいつも小さな喧嘩みたいなモノをしちゃう。喧嘩するほど仲がいいなんていうけど、本当なのかどうか…
でも、飾らなくてもいいから楽だし、安心する。これって“イイコト”なのかな。
「あー、こんな所にいた♪」
キャピキャピとした声が何処からともなく、姿を現す。
「いっぱい捜したんだよ?」
言いながらさりげなく手を彼の腕に絡めるの。
まるでアタシのことなんか見えてないみたいに。けど、こっちに走ってきた時、ばっちり目があったんだからっ。
「わりー、神谷と話してた」
「-----えっ、うーちゃんいたんだ。もう、恥ずかしいなぁ」