いつもより早く下校する陸上部。
俺は一人で帰る事にした。

いつも一緒の鈴斗はバスケ部だからな。


・・・久しぶりに、公園でも行ってみっか・・・。


その公園に着くと蘇るのはミズとの想い出。
もう一度、ミズの画が見たい。ミズと笑い合いたい。


ミズと・・・逢いたい─・・・。


「ミズぅ・・・」

俺は俯いて拳を力いっぱに握った。



その時─




「ヒロ・・・・?」



俺は後ろを振り返る。



「ミ・・・ズ・・・?」




そこに立っていたのは紛れも無くミズだった。