その夜、俺はまたあの夢の続きを見た。


『ヒロ・・・さようなら・・・』

『ミズ・・・?何所行くの・・・ッ?』
『待ってっミズ・・・ミズー・・・ッ!!?』


目が覚める。
あんなのたかが夢の話だ。

なのに・・・

俺の胸騒ぎは止まらない・・・。
ミズに聞こうにも聞けず仕舞い。


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─学校─

「おはよー鈴斗」

「ん、はよーっ」

何も変わらず、いつもの様に挨拶をしてくれる鈴斗。
自分で言うのもなんなんだけど、俺は親友に恵まれてる・・・。


「鈴斗・・・ちょっといい?」

「んぁ?おっけー行こうぜ」

俺は鈴斗を呼び出し、ミズの事を全て話した。



「んーなるほどなっ・・・んで?」

「え、何が『んで?』だよ」

「だから、好きなのか?」

「はぁぁーっ!?」

「今のお前の話聞いてたら好きって言ってるようにしか聞こえねぇー」


俺は、ミズが好きなのか・・・?

次から次へと疑問は増えるばかりだった。