ピンクのピンで前髪をクシュっとあげて、背の縮んだ愁がいました。
「別に・・・いいけど。なんでその格好?」
あまりの可愛さに許してしまった自分って・・・。
なんて愁に優しいんだろうか・・・。
「ありがとっ!あぁ、この格好の理由は、もしあの女に合ったとしてもバレないかなぁ?とおもって☆!あと、なんかいろんな人がチラチラ見てきたからさぁ、僕のこと・・・。」
あなたねぇ・・・
こんな格好してもあの女にはバレるし、いろんな人が見てくるのはあなたがかっこいいからで・・・。
わたしはこのことを、口にしないよう頑張った。
「ま、とにかくお会計いきますかっ?」
「・・・うん」
けど、やっぱり愁のペースに飲み込まれてしまった。
