「「「ナイスシュートッ‼‼」」」


大きな歓声とともに、巻き起こる拍手。
私は今、その中心にいる。


「これで36点目だよ?相手11点しか入ってないじゃん!すごいね!花音?」

「あたりまえやん!神崎をなめとったらあかんで!」



マネージャー専用の応援席。
一応席はあるけれど、試合が始まってから、一度も座っていない。




スパッ――――・・・



綺麗な円を描いて決まるシュート。

見とれてしまうその美貌。

改めて、神崎愁というヤツのすごさを実感した。