「俺最近思うんだけど・・・。愁のやつ、この中に好きなやつでもいるんじゃないかな?」 この間渉くんの家で遊んだ時の写真を見ながら話す渉くん。 「んんッ!ゲホッ・・・」 私は飲んでいたミルクティーを飲みながらむせたので、鼻に入ってしまった。 地味に痛いんですけど・・・。 「神崎にかぎってそれはないやろ?!」 教室の窓によりかかって腕を組んでいる花音。 「いや!最近あいつおかしいんだよ・・・。妙に楽しそうって言うか・・・」 そう言う渉くんは、いたって真剣。