ホッとした私は、教室へ向かった。


今日は、まだ千夏が来ていない。

いつもなら千夏が先に「おはよう☆」って言ってくれるのに…

"千夏、どうしたんだろう…!?"

なんだか、心配になった。


と、その時、誰かが私の背中をポンと叩いた。

ビックリして後ろを振り返ると

「おはよう!」

それは、クラスの中でも結構目立っていた紗季だった。

頭も良くて優等生だ!

まだ千夏としか話したことない私は、嬉しくて『ぉはょ』と返した。

他にも友達が欲しい。

そう思っていた。