愛言葉



僕は彼女の血がでてる手首をハンカチで止血した


そして再度



『 どうしてこんなことをしたの?』と聞くと



ゆっくり、すぐにも泣きそうな声で


『………自分を、おさ、える………ため』



あぁ、この子は、誰にも相談ができず、1人で溜め込んで我慢し続けて限界を越えてこんなことをしてるんだと思った。




それから僕は彼女に、


『何の悩みがあるの?』


とずっと問い


一時間くらいして



学校が嫌になった、家が嫌になった、などだった


高橋『友達はいるの?』


千香『いるけど、クラスが別だし、あたしあんまり他人とうまく付き合えない』

高橋『そっかー。てか君ぼくのクラスだよね。名前なんていうの?』


千香『赤崎…千香』


高橋『赤崎さん!授業中は外ばかり見ないでくださいね。』


千香『え、なっは、え』


ははは、なんで知ってんの?って顔してる


だっていつも悲しそうな目をして、外を見るキミが気になってたから



それから、僕らは他愛のない話しをしていた