「最初から思った。お前は他の女と違う」
そりゃそうだろう。なんせ男嫌いなんだからね…。
「だから興味を持った。
 なんか…いや、いい。」
顔を赤くして、顔を背けられた。
なんなんだ……いったい? っていうか、
寂しそうな顔してた理由は?
その言葉を口にする前に北山くんは、
もう屋上から、いなくなっていた。
いっちゃった… なんて思ってない!!
別にもっと一緒にいたかつた訳じゃないんだからね!!!   うん。絶対そう。
自分にひたすら言い聞かせていた。