きみの吐息は何色吐息?

「新入生代表、霧島 さくら!」

「はいっ!」

キュッキュッと体育館の床を

新品の内履きが鳴らすのが聞こえた

その音が近づきフワッと僕の横を

風が通り抜けた

「ほら!見てみぃ やっぱ可愛ええな~」

大和が肘でつつきながら言う

「霧島 さくらちゃんか~
よっしゃ!名前覚えたで」

興奮する大和の声が聞こえる

僕は寝ぼけ眼をこすりながら

「きり...しま...さくら...?
聞き覚えのある名前だな...」

ようやく目が冴えてきて壇上を見ると

新入生代表のその子は挨拶をせず

キョロキョロと辺りを見渡していた

会場がざわつき始め、先生達も慌て始める

「霧島さん!挨拶!文章読んで!」

一人の教師が小声で壇上に言い放つ

それを無視して辺りを見渡す少女

「なぁ、あの子何か探してんのとちゃう?
ん?つーか、こっちの方見てへん?」

「えっ?」

壇上の方へ目を向けるとその子と目が合った

「あ~~!りっちゃん、み~~っけ!」

キィーン....マイク越しに少女の声が響く

「おひさ!7年ぶりだね?元気だった?」

僕は軽くパニックになっていた