私は一歩後ろに退き、
さっきカナに言われたことを頼りにさせ、斎藤先輩に言った。
「…傘、どうすればいいですか」
チラッと上を見ると、この前と同じ茶色い瞳。
吸い込まれそうな感覚。
恥ずかしいからすぐに下を向いた。
「あー、じゃあ放課後に返して」
「放課後?」
頷く斎藤先輩。
放課後?でも部活がある。
「…あの、部活あるから遅くなると思いますけど」
「いい。ダンス部だっけ?」
……なぜ知ってる!?
確かに私はダンス部に所属してる。
結構珍しい部活。
「そうですけど…」
「んじゃ、終わったら下駄箱らへんに来て」
そう言い、教室に入って行った。
先輩の教室、3-2なんだ。
前までは、陰でコソコソ探っていたけれど、自分の目で初めて先輩のことを知れた。
