*瑞稀side*
私の胸はどきどきで止まらなかった。
あの斎藤先輩と目が合って、頭も下げてしまった。
バカな女だと思われてるに違いない…
でもバカな女で覚えてくれてても嬉しい。
…黒い傘どうしようか。
覚えててくれたかな?
昨日の女だってこと。
会いにいく?
ううん、そんなの出来るわけない。
「会いに行きなさいよ」
カナが突然私に言ってきた。
「え?聞こえてたの?」
「ん?勘で言ってみただけ。もしかして図星!?」
カナさん。超能力者ですね。
「…やっぱり会いに行くべき?」
「しかなくない?」
「カナも付いて来てくれる?」
「嫌だ」
即答で答えなくても(泣)
「何かやらなきゃ。進まないんじゃないの?」
カナが私の目を見て言った。
