ゾンビのヒットマン

無理だ。

つらい。

自分のせいで死にたくなっているコトに気付いていないのだろうか、この女は。


「つらくて、苦しいのが人生なんですよ」


「そのようだ。私は今それを実感している」


「でも、生きていれば、楽しいこともあります」


ああ、そうだろう。

君たちはさぞ楽しいだろう。

だが私は何も楽しくない。

恋人に振られ、仕事をなくし、ようやく新しい恋を見つけたと思ったら、この様だ。


「それから、その紙はヒットマンとしての依頼の、“成功報酬”です」


なんだろうか。

仕方なく私はそのメモ紙に手を伸ばした。

何やら、知らない住所が書いてある。


「その住所は、へなちょこ様の“元恋人”の、現住所です」





「なんだと……?」


「大変でしたよ、調べるの。せっかくなんで、好きに使ってください」


そんなコトを言われても、振られてしまった以上、会う意味があるとも思えない。

電話もメールも出ないなど、愛が消えてしまったとしか思えない。